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(R18)神咒神威神楽SS

龍陽君(六条中院 腐向け)

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※元のゲームが18禁のため、18歳未満の方は閲覧ご遠慮下さい。


六条x中院です。 軽く事後描写。それなりに腐向け。



追記からどうぞ。


「何を考えているのです?」

既に身支度を整え、まるで幽鬼のような印象さえも受ける顔。
腹立たしいのに、拒めないのも事実。六条紅虫とそのような関係になったのは、十年近く前だ。
衆道―男性による同性愛・少年愛の名称および形態である―という関係上、元服を迎えるとしなくなる。
しかし、現に中院冷泉と六条紅虫はそのような関係を続けていた。
立場では冷泉の方が上。この場では六条のほうが主導権を握っていた。
弱みだとは自覚している。この歳にもなって、関係を吐露されるのはこころ苦しい。

「我はおまえが嫌いだ」
「ふむ、何十回、何百回目でしょうねぇ。貴方は武士より遊郭の女郎の方が向いていますよ、全く」

けらけらとせせら笑った。女扱いされるのが嫌いなことを知っていて、この男は平気で言う。
口調は丁寧ではあるものの、それが余計に感情を逆なでした。殺してやろうと思ったことは一回どころではない。

「我が軟弱だと言いたいわけか」
「魅力的、の間違いでは?好きな女一人口説き落とせないようですが」
「烏帽子殿は普通ではないからな。無理やりに犯せるが、それでは我が負けたみたいだろう」

男で有る故に、力で組み敷く。そんなのは莫迦でも出来る。だから、負けたような気がする。
そういう理由だった。六条ごときに理解できるとは思えない。
さっさと、組み敷いて子を孕ませろと言うに違いない。
粋ではない。楽しみがない。一言で言えば、そういう小物らしさが中院は好きではなかった。

「口吸もしたことがないような子どもが言いますなぁ」
「烏帽子殿とは、したことがないだけだ。まるで我を童貞のように言うのはやめろ」

とは言っても、大体一回で飽きる。歳を重ねる度に他人に対する嫌悪感が強くなっている。
誰かに触られ続けているというのが、気持ち悪かった。
我は我であるのに、どうしておまえは触っているのか。そうして、他人に対する関心が薄れていく、冷めていく。
だから、こうして六条に犯されている時も寒いと感じた。

「処女でもないでしょう」
「触るな、気持ち悪い」

髪を撫でられる。まとめていない髪は艶やかに褥に広がっていた。
これは確かに遠目で見れば女人に見える。

「ところで、冷泉殿は飴はお好きですかな?」
「ん、まあ…甘いものであれば何でも……ん…ッ!?」

口に何かを押し込められた。甘い。蜂蜜が混ぜてあるのか舌が痺れるような独特の甘さ。

「桂花と蜂蜜の飴です。枯れた喉には丁度いいでしょう」
「枯れさせたおまえが言うか」

吐き出すこともなく、冷泉は素直に飴を舐める。
この関係が始まった時から、最後に六条は飴を与えていた。
餌付けというと聞こえが悪いが、事実としては餌付けに他ならない。
自分の利益のためとはいえ、優しくされるほうがいい。
誰だって痛いのは嫌だ。大欲界、天狗道の人間は尚更、痛みに敏感であった。

「…六条殿、資金繰りに協力してやる」
「では、久雅に私は兵を送りましょう。内乱の鎮圧に我が兵と久雅、中院を用いるとはやりすぎでは?」
「滅尽滅相、殺し尽くせばいい。この我の手を煩わせる塵など、この国に要らぬ」

平らかに、平坦に道を歩きやすくするのは当然のことだと、冷泉は笑った。
そうして飴を噛み砕く。民は盲目的に我を讃えていればよい。
薔薇を贈るのに、棘をすべて取り払ってから中院冷泉は慕う女に贈るだろう。
無論、その女性のために取り払うわけではなく、そこまでする自分が素晴らしいと言うために。

「嗚呼、きっとここまでしても烏帽子殿は我の愛を分かってくれぬのだろうな」
「最近の貴方はそればかりですねぇ。嫉妬してしまいそうだ」
「最初から我はおまえのことなど愛していないさ」

好きでもない。嫌いでもない。しかし、変な連帯感はある。
それが同じ竜胆紋を掲げるからだけなのかは分からない。
この世界にその微妙な関係に名前はない。

冷えた心に流し込まれた鉛。

ただ、抱かれたいだけなのか、それとも優しくされたいだけなのか。
甘さで焼け付く喉が苦しい。



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